どうもお久しぶりです。
「DOR」とは「Dead On Road」…すなわち野生動物が道路で車に轢かれることを指します。
沖縄県北部には広大な森、やんばるが広がるとともに人々の足となる林道や公道といった道路が張り巡られてます。
当然、野生動物と自動車の事故が起きるわけでして。
3/2 17:50分頃、友人と国頭村で用を済まして東村に釣りに行く道中、塩屋湾から東村に向かう331号線上で路上にアオバトを発見。
近くには新しい血痕もあり、恐らく自分らがくる直前にアオバトは轢かれた模様。
ですがジタバタ動いていたので救おうと決意。
自分は「どうぶつたちの病院沖縄(HPはこちら)」を知っていたのですぐに電話。
だけども、この団体の名前を知っていただけで、活動内容まで詳しく知りませんでした。。。
ここがやってくださっているのは沖縄ではやんばるの野良猫保護とヤンバルクイナやケナガネズミの保護がメイン。
それ以外の動物は担当していないらしく、野鳥を診てくれる病院を電話で紹介いただきました。
以下は沖縄島北部で野鳥の治療をしてくれる、紹介された三つの病院です。
1「金城動物病院(HPはこちらをクリック)」
2「恵動物病院(HPはこちらをクリック)」
3「ヤンバル動物診療所(HPはこちらをクリック)」
以上三つの病院は名護市にあります。
自分らは、最初3のヤンバル動物診療所に電話したのですが空きがないと言われ、1の金城動物病院に電話したところ空きがあるとお返事頂けたので急いで向かいました。
ここで問題になるのは搬送方法。(詳しくはこちら→ケガした鳥を見つけた)
自分らは鳥を入れる箱を持っていなかったので自分が着ていたシャツですぐに包みました。
これは搬送時「暗くすること」そして「通気性が良いこと」を重視した方法でした。
そして、助手席の友人の膝の上で時々ばたつくアオバトを横目に名護市まで急ぎました。
(これはかなり怖がらせてしまってますが「保温できること」も満たしていたと思います。)
正しいとは言えないかもしれませんが、あの時にできた最善が以上でした。
東村から名護まで約30分ほどで到着。
病院についてシャツを開けるとアオバトは目を閉じてしまっていました。
獣医さんに心音、瞳孔を診てもらった上で「死亡」の判断を頂きました。
先生に御礼を申し上げた後、友人と二人で「いた場所の山に返してあげようと思います」と伝えたら先生がわざわざペットシーツでアオバトを包んでくださいました。
本当にありがとうございました。
翌日、元の場所で仏さんを撮影。
この記事の一枚目の写真はこの時に撮影したものです。
一匹でも、轢かれて亡くなる野生動物が減りますように。
2019年、昨年の6月にはキュリオス沖縄さんとネオパークオキナワさん合同で行いました「やんばるロードキル写真展」に写真提供等、関与していた身の上としては非常に残念な出来事でした。
(ロードキルもDORと同義です)
ですが、アオバトの死を無駄にするわけにはいきませんので写真、及びこの記事を作成しました。
このような形で供養というとおこがましいですが、少しでも誰かの、生き物たちの助けになれば良いな、と思います。
どのフィールドでも路上での礫死体は必ずと言って良いほど見かけます。
その度に写真を撮らせてもらってます。
なかなか忙しくて編集、記事作成とまではいきませんが順次投稿する予定です。
大変なご多忙の中、診療時間ギリギリであったのにも関わらず、快く引き受けて下さるばかりではなく、自分ら二人を言葉で励ましてくださった金城動物病院さんに心から感謝申し上げます。
今回、撮影するにあたって手に持って撮影しておりますが野生動物は基本的に何を持っているか分からないので救助等で触った場合必ずしっかり手洗いしてください。
(今回はたまたま除菌シートを持っていたので友人にお願いしました)
また、道路上の撮影や救助は必ず十分周りの車と自身の安全に配慮してから行ってください。